今回の買い替え対象は父親が使っているiPhone8 Plusだ。
発売から約9年が経過しており、OSサポートはiOS16で終了している。現時点ではセキュリティアップデートが継続されているものの、そのサポートがいつ終了しても不思議ではない状況だ。
父親はスマホにこだわりはなく、できるだけ安く長く使いたいタイプである。放っておけばiPhone8 Plusをあと5年、10年と使い続けそうな勢いだ。それではマズイということで今回の買い替え検討にいたった。
とはいえ、父親のスマホの使い方は非常にシンプルである。電話をかけることとインターネット閲覧が中心で、メールやLINEもほとんど利用しない。最新のiPhoneに搭載されている高性能カメラやAI機能を活用する場面はほぼないだろう。
そのため、最新機種へ買い替えるのは明らかにオーバースペックだと感じた。そこで中古市場に目を向け、現在購入できるiPhoneの価格相場やサポート期間を調査してみることにした。
この記事では、中古iPhoneの価格相場や購入時の注意点を整理しながら、最終的になぜiPhone12のB品を選ぶことにしたのかを解説する。また、中古購入とキャリアの2年返却プログラムのどちらがお得なのかについても比較していく。
結論|親のスマホ買い替えはiPhone12のB品を選ぶことにした

先に結論を書くと、今回の買い替え候補として選んだのは中古のiPhone12(64GB)だ。
狙うのは筐体に多少の傷や擦れはあるものの、操作には問題のないB品。さらにバッテリー最大容量80%以下の個体を購入し、Apple正規店でバッテリー交換を実施する前提で考えている。
試算では中古端末代とバッテリー交換費用を合計し、2年後の売却価格を差し引いた実質運用コストは35,600円となった。月額換算では約1,483円である。
一方で、iPhone17eの「月額1円」返却プログラムについても計算してみた。端末代だけを見ると非常に安く見えるが、通信費の増加や返却時の手数料、保証サービスの加入費用まで含めると総額は47,436円となった。
父親の利用状況で比較した場合、中古iPhone12のほうが約1万2,000円安く運用できる見込みだ。しかも性能面で困る場面もほとんどないため、コストと実用性のバランスが非常に良い。
電話とブラウジングが中心の利用者であれば、最新機種を契約するよりも、中古のiPhone12に新品バッテリーを組み合わせるほうが合理的というのが現時点での結論である。
iPhone8 Plusはいつまで使える?買い替えを考えた理由

今回、父親のスマホ買い替えを検討するきっかけになったのは、現在使用しているiPhone8 Plusのサポート状況だった。
性能面に大きな不満はないものの、スマートフォンは性能よりも先にサポートの問題がやってくる。安心して使い続けるためにも、そろそろ買い替えを検討したいと考えた。
iPhone8 PlusのOSサポートはiOS16で終了している
iPhone8 PlusのOSサポートはiOS16(約3年前)で終了している。
現在もセキュリティアップデートは提供されているため、すぐに使えなくなるわけではない。しかし、そのサポートがいつ終了しても不思議ではない状況だ。
父親は機械に強いタイプではなく、放っておけば同じスマホを何年でも使い続けるだろう。だからこそ、サポートが残っているうちに次の端末を準備しておきたい。
父親の使い方なら最新iPhoneは明らかにオーバースペック
とはいえ、最新のiPhoneが必要とも思わなかった。
父親の用途は電話とブラウジングが中心で、メールやLINEもほとんど利用しない。カメラ性能やAI機能を活用する機会も少ないだろう。
そのため、10万円を超える最新モデルを購入するのは費用対効果が低いと感じた。
必要十分な性能を求めて中古iPhoneの価格相場を調査した
そこで候補に挙がったのが中古iPhoneだ。
重視したのは「価格の安さ」と「サポート期間」のバランスである。
古すぎる機種はサポート終了が近く、新しい機種は中古でも高額になる。その中間で最もコストパフォーマンスが高い世代を探すため、中古市場の価格相場を調査してみることにした。
iOS27対応機種の中古価格の比較結果|狙い目はiPhone12
中古iPhoneを選ぶうえで重要なのは、価格だけでなく今後も安心して使えるかどうかだ。そこで、今年の夏に提供開始予定のiOS27に対応するiPhoneの中古価格を調査してみた。
iOS27対応iPhoneの中古価格相場一覧
調査対象は大手中古スマホ販売店の通販サイトで販売されている端末だ。比較しやすいように標準的な容量の価格をまとめた。
| 機種 | A品 | B品 | C品 |
| iPhone16 128GB | 99,800円 | 94,800円 | 87,800円 |
| iPhone15 128GB | 82,800円 | 77,800円 | 72,800円 |
| iPhone14 128GB | 62,800円 | 54,800円 | 47,800円 |
| iPhone13 128GB | 49,800円 | 42,800円 | 39,800円 |
| iPhone12 64GB | 34,800円 | 30,800円 | 25,800円 |
| iPhone11 64GB | 33,800円 | 29,800円 | 25,800円 |
※価格は2026年6月時点のものであり、今後変動する可能性がある。
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中古価格から見えた3つのポイント
価格を比較すると、iPhone16やiPhone15は中古でも高額だった。コストを重視するなら現実的な選択肢とは言いにくい。
一方で、価格が大きく下がるのはiPhone13以前の世代だ。B品でも5万円を切るため、購入しやすい価格帯になっている。
そして注目したのがiPhone12とiPhone11の価格差である。B品同士で比較すると差額はわずか1,000円しかない。
iPhone12が最もコストパフォーマンスに優れている理由
価格比較をした結果、最も魅力的に見えたのがiPhone12だった。
iPhone13も有力候補だったが、B品で比較すると約1万2,000円の価格差がある。電話とブラウジング中心の用途であれば、その差額を支払う価値は大きくない。
一方で、iPhone11との差額は約1,000円だ。性能や今後のサポート期間を考えると、iPhone12を選んだほうが満足度は高いだろう。
また、iOS27ではiPhone11がサポート対象となっている。Appleから将来のサポート期間は公表されていないものの、この状況を見る限りiPhone12であれば少なくともiOS28までは対応する可能性が高いと考えている。
価格と性能、サポート期間のバランスを総合的に考えると、今回の用途ではiPhone12が最も有力な選択肢だった。
中古iPhoneを選ぶ際に確認した3つのポイント
中古iPhoneは同じ機種でも状態によって価格が大きく異なる。
安さだけで選ぶと失敗する可能性もあるため、今回は「筐体の状態」「バッテリー状態」「SIMロックと利用制限」の3点を重視して選定した。
中古品の状態はBランク以上を選ぶ
中古スマホは状態によってランク分けされている。
- A品:傷がほとんどない美品
- B品:傷や擦れはあるが使用に問題なし
- C品:目立つ傷や画面傷がある
- D品:大きな破損や不具合あり
- J品:ジャンク品
通販では実機を確認できないため、C品以下は避けたい。逆にA品は価格差の割に実用上のメリットが小さい。
価格と状態のバランスを考えると、狙い目はB品だと判断した。
バッテリーは80%以下でも交換前提なら問題ない
中古スマホで最も個体差が大きいのがバッテリー状態だ。
一般的に中古ショップでは、最大容量80%以上と80%以下で区別されている。
今回は2年以上使うことを前提にしているため、バッテリー交換を前提に考えた。むしろ価格が安い80%以下品を購入し、Apple正規店で新品バッテリーへ交換したほうが安心感は高い。
SIMロック解除済みと赤ロム保証を必ず確認する
iPhone12世代はSIMロック端末が流通していた時代のため、「SIMロック解除済み」の端末を選びたい。
また、ネットワーク利用制限によって通信できなくなる、いわゆる赤ロムへの対策も重要だ。
発売から時間が経過したiPhone12では発生リスクは低いと思われるが、万が一に備えて赤ロム保証のある中古ショップを利用するほうが安心できる。
この条件で探した結果、「iPhone12のB品・バッテリー80%以下・SIMロック解除済み」の個体が最も有力な候補となった。
中古iPhone12を2年間使った場合の運用コストを試算
中古iPhone12が有力候補になったところで、実際にどれくらいの費用で運用できるのか計算してみた。
スマホ、特にiPhoneは購入価格だけでなく、売却まで含めた実質コストで考えることが重要だ。今回は2年間利用する前提で試算した。
▶ iPhone16Proを1年使って売却した実体験記事はこちら

購入から売却までの費用を計算
今回想定した条件は以下の通りである。
- 中古iPhone12(B品・バッテリー80%以下):25,800円
- Apple正規店でのバッテリー交換:14,500円
- 2年後の想定売却価格:4,700円
なお、売却価格は現在のiPhoneXRの中古買取価格を参考に設定した。
購入直後にバッテリー交換を行うため、初期費用は40,300円となる。
実質運用コストは月額1,483円と予想
2年間利用した場合の実質運用コストは以下の通りだ。
40,300円 − 4,700円 = 35,600円
これを24か月で割ると、
35,600円 ÷ 24か月 = 約1,483円
という結果になった。
月額1,500円以下で新品バッテリーのiPhone12を利用できる計算になる。
もちろん故障や中古相場の変動によって実際の金額は前後する。しかし、親世代の電話やブラウジング中心の使い方であれば、十分に納得できるコストだと感じた。
次は、最近よく見かけるiPhone17eの2年返却プログラムと比較してみたい。
iPhone17eの2年返却プログラムとどちらがお得なのか比較
ここまで読むと、「わざわざ中古iPhoneを買わなくても、キャリアの返却プログラムを利用したほうが安いのでは?」と思う人もいるだろう。
実際、iPhone17eは各キャリアで2年返却を前提とした大幅割引が実施されており、端末代だけを見ると月々1円で利用できる。
そこで今回は、中古iPhone12と返却プログラムの総コストを比較してみた。
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月額1円プログラムは通信費を含めて考える必要がある
返却プログラムは端末代だけで比較すると実態が見えない。
多くの場合はMNP契約が前提となるため、通信費の変化も考慮する必要がある。また、返却時の手数料や端末破損時のリスクも無視できない。
今回は主要キャリアの中でも比較的安価だった楽天モバイルを基準に試算した。
楽天モバイルを利用した場合の総額を試算
今回は父親が利用する端末ということもあり、故障時の予期せぬ出費を避けるため保証サービスへ加入する前提で計算した。
試算条件は以下の通りである。
- 端末代:24円(月々1円×24か月)
- 返却時手数料:3,300円
- 端末保証:1,310円×24か月=31,440円
- 通信費増加分:528円×24か月=12,672円
合計すると、
24円+3,300円+31,440円+12,672円=47,436円
となる。
月額換算では約1,976円だ。
父親の使い方なら中古iPhone12のほうが約1.2万円安い
中古iPhone12の実質運用コストは35,600円だった。
これに対して返却プログラムは47,436円となるため、差額は11,836円である。
もちろん最新機種を使えるメリットはある。しかし、電話とブラウジングが中心の父親の使い方では、その性能差を活かす場面はほとんどないだろう。
さらに中古iPhone12は2年後に売却できる可能性がある一方、返却プログラムは端末を返却して終了となる。
今回のケースでは、中古iPhone12のほうがコストと実用性のバランスに優れているという結論になった。
まとめ:親のスマホ買い替えは「中古iPhone12+バッテリー交換」が最も合理的だった
父親のiPhone8 Plusの買い替えを検討する中で、中古市場の価格相場やサポート期間、運用コストを調査してみた。
その結果、今回のケースでは「中古iPhone12+バッテリー交換」が最もバランスの良い選択肢だという結論になった。
今回の判断ポイント
今回重視したのは、最新スペックではなく必要十分な性能をできるだけ安く確保することだった。
電話とブラウジングが中心の利用であれば、最新のiPhone16やiPhone17eは明らかにオーバースペックだ。
一方でiPhone12は中古価格が大きく下がっており、iOS27でiPhone11がサポート対象となっていることを考えると、iPhone12もまだしばらく利用できる可能性が高い。さらに購入後にバッテリー交換を行えば、安心して2年間使えるだろう。
実質運用コストは月額約1,483円となり、キャリアの返却プログラムよりも約1万2,000円安く運用できる見込みとなった。
価格と性能、サポート期間のバランスを考えると、現時点ではiPhone12が最も魅力的な選択肢だった。
スマホに詳しくない親世代こそ「中古iPhone」という選択肢は有効
親世代のスマホ選びでは、最新機種であることよりも、今までと同じように安心して使い続けられることのほうが重要な場合が多い。
長年iPhoneを使ってきた人であれば、同じiPhoneへ買い替えることで操作方法をほとんど変えずに済む。家族側もサポートしやすく、トラブルが起きた際にも対応しやすい。
また、中古iPhoneであれば必要十分な性能を低コストで確保できる。特にiPhone12は価格がこなれており、性能とのバランスが非常に良い世代だと感じた。
親のスマホ買い替えで悩んでいるなら、最新モデルだけでなく中古iPhoneも選択肢に入れてみてほしい。今回調査した限りでは、現時点で最もおすすめなのは中古のiPhone12だった。
現在は購入する個体を選定中だ。実際に中古iPhone12を購入したら、端末の状態や使用感、バッテリー交換の体験レポートも公開する予定である。
「本当に中古iPhone12で十分なのか?」という答え合わせも含めて検証していきたい。





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