スマホを安く使えると話題の「いつでもカエドキプログラム」。
実際に使ってみて、本当にお得なのか気になっている人も多いだろう。
私も2024年12月に Galaxy S24 をいつでもカエドキプログラムで購入し、2026年3月に返却手続きを行った。
結論から言うと、今回の運用では月額1,227円という非常に安いコストで使えたのは事実だ。しかし、それでも私はこのプログラムをおすすめしない。
なぜなら、
- 途中でやめにくい構造
- 返却タイミングの制約
- そして2026年3月以降の返却手数料の存在
といった、見逃せないデメリットがあるためだ。
この記事では、実際に返却手続きを行った体験をもとに「いくらで使えたのか」というリアルな数字と、その裏にある仕組みやリスクを包み隠さず解説する。いつでもカエドキプログラムを使うべきか迷っている人にとって、判断材料になる内容になっているはずだ。
結論|今回は安く使えたが基本的にはおすすめしない
今回、私は Galaxy S24 をドコモのいつでもカエドキプログラムで運用し、約1年4カ月使用したうえで返却した。その結果、実質負担は19,634円、月額換算で約1,227円という非常に安いコストで使うことができた。
この数字だけを見れば、「かなりお得だった」という評価になるだろう。
実際、短期間で最新機種を安く使えたという点では、いつでもカエドキプログラムのメリットは確かに存在する。
しかし、それでも結論としてはいつでもカエドキプログラムは基本的におすすめしないと考えている。
理由はシンプルで、「お得に見える条件が揃うケースが限定的であり、デメリットの影響が大きすぎる」ためだ。
- 端末が自分に合わなくても途中で逃げにくい
- 返却タイミングが固定される
- 今後は返却手数料が発生する
- さらに次の機種も同じプログラムに縛られる可能性が高い
といった制約があり、自由な買い替えがしづらくなる仕組みとなっている。
特に重要なのは、「安く使えるかどうか」ではなく「自由に選択できるかどうか」だと思っている。
スマホは日常的に使う重要なデバイスであり、本来は自分のタイミング・自分の判断で買い替えるべきものだ。その観点で見ると、いつでもカエドキプログラムは一見安く見える代わりに、その自由を手放す仕組みになっていると言えるだろう。
したがって、今回のように結果的に安く使えたケースであっても、私はこのプログラムを今後使うことはないだろうし、積極的におすすめすることはない、という結論になる。
実体験|Galaxy S24の運用コストを公開

ここでは、実際に私が Galaxy S24 をいつでもカエドキプログラムで運用した際のコストを、具体的な数値で公開する。
購入条件と利用期間
- 2024年12月にドコモで購入
- 2026年3月に返却手続き完了
- 使用期間は約1年4カ月
いわゆる「23カ月目返却」ではなく、やや早めのタイミングでの返却となる。
実際に支払った金額
今回の支払い内訳は以下の通りだ。
| 項目 | 金額 |
| 958円 × 15回 | 14,370円 |
| 658円 × 8回(早期利用割 -300円) | 5,264円 |
| 合計 | 19,634円 |
月額換算
合計19,634円を約16カ月で割ると、
- 月額:約1,227円
という結果になる。
この金額で最新のハイエンドスマホを使えたと考えると、単純なコストパフォーマンスとしては非常に優秀と言えるだろう。
今回の運用は「かなりお得だった」のは事実
ここまでの数字を見れば分かる通り、今回の運用は間違いなく“成功例”だと思う。
- 最新のハイエンド機を使用
- 1年4カ月間しっかり使えた
- 総額2万円以下で収まった
この条件が揃っている以上、「お得だった」という評価自体は否定できない。
特に、スマホのリセールや売却を自分で行わない人にとっては、手間なくこの価格で使える点は魅力に感じるだろう。
ただし、ここで重要なのはこの結果が“誰でも再現できるわけではない”という点だ。
- 購入時のキャンペーン条件
- 返却タイミング
- 端末の状態
- そして2026年3月以降の制度変更
これらの条件が少しでもズレると、同じようなコストで運用することは難しくなる。つまり今回のケースは、「条件がたまたま噛み合った結果」と見るべきであり、一般的な最適解とは言い切れない。
しかし、おすすめできない理由(本題)
ここまで見てきた通り、今回の運用は数字だけを見れば非常に優秀だった。
それでもなお、私はいつでもカエドキプログラムをおすすめしない。
理由は明確で、「お得に見える代わりに、自由度を大きく制限される仕組み」になっているからだ。
スマホの購入や買い替えは、本来であれば
- 自分のタイミング
- 自分に合った機種
- その時の市場価格
を見ながら柔軟に判断するべきものだと思う。
しかし、いつでもカエドキプログラムは、その判断を“仕組み側”に握られてしまう構造になっている。
デメリット①|合わなくても途中で逃げられない
いつでもカエドキプログラムは基本的に「約2年利用」が前提となっている。
そのため、実際に使ってみて
- 思っていたより使いにくい
- サイズや重さが合わない
- カメラやバッテリーに不満がある
と感じたとしても、途中で手放すと“お得ではなくなる”。
つまり、「試してみて合わなかったからすぐ売る」という柔軟な選択が取りにくい。
これは日常的に使うスマホにおいて、かなり大きなデメリットだろう。
デメリット②|買い替えタイミングが固定される
もう一つの問題は、買い替えのタイミングが縛られる点だ。
いつでもカエドキプログラムは返却タイミングがほぼ決まっているため、
その時期に
- 次に欲しい機種が出ていない
- キャンペーンが弱い
- 市場価格が高い
といった状況でも、判断を迫られることになる。
本来であれば「今は買い替えない」という選択も取れるはずだが、いつでもカエドキではそれがしづらい。結果として、自分の意思ではなく“制度の都合”で機種変更する形になる。
デメリット③|2026年3月から返却手数料が発生
そして最も大きな変更点が、2026年3月以降の制度だ。
このタイミングから、返却時に22,000円の手数料が発生するようになった。
これにより、これまでのような「安く使える仕組み」は大きく変わる。
仮に今回の私の運用にこの手数料が加わっていた場合、コストは一気に跳ね上がることになる。つまり、これからいつでもカエドキを利用する人は、同じ条件では再現できない可能性が高い。
手数料込みで再計算|実は一気に割高になる
ここまでの運用では、実質負担は19,634円、月額約1,227円という非常に優秀な結果だった。しかしこの数字は、返却手数料が発生しない前提での話だ。
2026年3月以降は、返却時に22,000円の手数料が発生する。
この条件を今回の運用に当てはめて再計算すると、結果は大きく変わる。
■手数料込みの総額
- 従来の実質負担:19,634円
- 返却手数料:22,000円
合計:41,634円
■月額換算
約16カ月で割ると、月額:約2,602円
この時点で、印象はかなり変わるはずだ。
月1,227円であれば「かなり安い」と感じるが、月2,600円前後になると、「そこまでしていつでもカエドキを使う必要があるのか?」というラインに入ってくる。
さらに重要なのは、この22,000円という手数料は“回避できないコストではないが、自由を犠牲にすることでしか回避できない”という点だ。
最大の問題|次もいつでもカエドキを使わないと損になる仕組み
具体的には、この手数料を無料にするためには次の端末もいつでもカエドキプログラムで購入する必要がある。
つまり、
- 他キャリアへの乗り換え
- SIMフリー端末の購入
- 中古端末への移行
といった選択肢を取る場合、この22,000円はそのまま負担することになる。
言い換えると、いつでもカエドキプログラムは「継続利用を前提とした囲い込み型の料金設計」になっている。
一見すると「安く使える仕組み」に見えるが、制度全体で見ると
- 手数料で調整
- 再契約で回収
という構造が見えてくるだろう。
このように、返却手数料を含めて考えると、いつでもカエドキプログラムは単純に“安い仕組み”とは言えなくなる。むしろ、条件を外した瞬間に一気に割高へ転じるリスクを持った制度だと言えるだろう。
実体験|返却手続きの流れ
カエドキプログラムの返却方法は大きく分けて「WEB申込み→郵送返却」の2ステップで完了する。
ここでは、実際に私が行ったいつでもカエドキプログラムの返却手続きの流れを時系列でまとめる。結論から言うと、手続き自体は非常にシンプルで迷うポイントは少ない。
WEBでの申込み
返却手続きはドコモショップに行かなくても、オンライン(My docomo)から簡単に申し込みできる。
- 対象端末の選択
- 返却申請
- 送付先の確認
といった基本情報を入力するだけで完了するため、作業時間は5〜10分程度といったところだ。
返却キット到着(約1週間)

申込み後、約1週間ほどで返却用のキットが自宅に届く。
中身はシンプルで、
- 返送用のレターパック
- 緩衝材
- 返送用伝票
といった最低限のものだけが同梱されている。
ここで注意したいのは、レターパックのサイズがかなりコンパクトに設計されている点だ。
この仕様が、後述する「付属品不要」という点にも繋がっている。
梱包と発送

実際の梱包作業も非常に簡単だった。
- 端末を初期化
- 本体を緩衝材で包む
- 箱に入れて封をする
これだけで完了する。
発送も伝票が同梱されているため、そのまま郵便ポストに投函するだけでOKだった。
全体を通して、手続きそのものは非常にスムーズで、「難しさ」や「面倒さ」を感じる場面はほとんどなかった。

返却時に必要だったもの不要だったもの
実際に返却してみて分かったのは、必要なものはほぼ「本体のみ」だったという点だ。
必要だったもの
- スマートフォン本体のみ
不要だったもの
- 外箱
- 充電器
- ケーブル
- 説明書
- SIMピンなどの付属品一式
理由はシンプルで、返却キットの箱サイズに収まらないため、そもそも入れられないからだ。
つまり、いつでもカエドキプログラムの返却は「中古品としてのフルセット返却」ではなく、“端末単体の回収”という扱いになっている。
この点は、フリマや買取で売却する場合との大きな違いでもある。
通常の中古売却であれば
- 箱あり
- 付属品あり
の方が査定額が上がるケースもあるが、いつでもカエドキの場合はそういった要素は関係なく、あくまで本体の状態のみで判断される仕組みだ。
したがって、返却前に準備すべきことはシンプルで、
- データのバックアップ
- 初期化
- 外観チェック
この3点を押さえておけば問題ないだろう。
いつでもカエドキがおすすめできない人
ここまでの内容を踏まえると、いつでもカエドキプログラムは基本的に誰にもおすすめしないというのが正直な結論だ。やや極端に聞こえるかもしれないが、それだけ構造的なデメリットが大きいと感じている。
まず前提として、スマホは
- 自由に買い替えできる
- 好きなタイミングで売却できる
- 最適な価格で購入できる
という“選択の自由”が重要なデバイスだ。
しかし、いつでもカエドキプログラムは、この自由を制限する仕組みになっている。
常に最新機種を使いたい人
一見すると相性が良さそうに見えるが、実はそうでもない。
いつでもカエドキは約2年サイクルが前提となるため、1年単位で買い替えるような運用とは相性が悪い。また、自分で売却する場合と比較すると、手間は多少減るものの、自由度は大きく下がる。
長く使いたい人
この層には完全に不向きだ。
そもそも返却前提のプログラムであるため、長期利用を考えている人にとってはメリットがない。さらにキャリア端末はSIMフリー版と比べて価格が割高なケースも多く、コスト面でも不利になりやすい。
資金がない人
これもよくある勘違いだ。
「分割だから買いやすい」という理由で選ぶのは危険で、結果的に高額端末を無理して持つことになる。本来は、手の届く価格帯の端末を選ぶ方が合理的だ。
以上を踏まえると、いつでもカエドキプログラムは“どのユーザー層にも明確にハマるケースが少ない制度”だと言えるだろう。
ではどうするべきか?
では、いつでもカエドキプログラムを使わない場合、どのようにスマホを購入・運用するのが良いのか。結論はシンプルで、「SIMフリー端末を自分で管理する」ことが基本になる。
SIMフリー端末+売却が基本
最もおすすめなのは、
- SIMフリー端末を購入
- 一定期間使う
- 自分で売却
というシンプルな運用だ。
- この方法であれば、
- 好きなタイミングで機種変更できる
- 市場価格に合わせた判断ができる
- 実質コストを自分でコントロールできる
といったメリットがある。
特にiPhoneなどはリセールバリューが高く、結果的にいつでもカエドキと同等、もしくはそれ以上に安く運用できるケースも多い。
▶ iPhoneは毎年買い替えた方が得かも?実体験でわかった賢い買い替え戦略
低価格スマホ+格安SIM戦略
もう一つの選択肢が、コストを抑える運用だ。
例えば Nothing Phone (3a) Lite のような端末は、高負荷なゲームや極端なマルチタスクを行わなければ、日常用途では十分な性能を持っている。
そこに格安SIMを組み合わせることで、
- 通信費の削減
- 端末代の圧縮
- トータルコストの最適化
が実現できる。
▶ povo2.0を契約した|2台持ち月額1926円→1505円へ!回線見直し戦略
資金がない人の考え方
もし高額端末を一括購入できる余裕がない場合は、無理にフラッグシップ機を選ぶ必要はない。
- まずは低価格帯で運用
- 余剰資金を確保
- 次のタイミングで上位機種へ
という“段階的なステップアップ”の方が、結果的に合理的だ。
▶ Nothing Phone(3a)Liteは買い?1カ月使った正直レビュー
いつでもカエドキプログラムは一見すると便利で安く見えるが、その裏では選択肢を狭める仕組みが組み込まれている。
それに対してSIMフリー運用は、手間は多少かかるものの、「自由に選べる」という大きなメリットがある。この違いこそが、最終的な満足度を大きく左右するポイントになるだろう。
まとめ|いつでもカエドキプログラムは“見た目安いが自由を失う仕組み”
今回、私は Galaxy S24 をいつでもカエドキプログラムで約1年4カ月運用し、返却まで一通り体験した。
その結果として言えるのは、「条件が揃えば確かに安く使えるが、それ以上に制約が大きい仕組み」ということだ。
実際、今回の運用では
- 実質負担19,634円
- 月額約1,227円
という非常に優秀なコストで使うことができた。
この点だけを切り取れば、いつでもカエドキプログラムは魅力的に見えるだろう。
しかし一方で、
- 端末が合わなくても途中で抜けにくい
- 買い替えタイミングが制度に縛られる
- 2026年3月以降は返却手数料が発生
- 次の端末もいつでもカエドキを使わないと損になりやすい
といったデメリットが存在する。
特に重要なのは、「安さと引き換えに、選択の自由を失う」という構造だ。
スマホは本来、
自分の好きなタイミングで買い替え、
自分に合った機種を選び、
必要に応じて売却するべきものだと思う。
いつでもカエドキプログラムは、その自由を一部手放すことでコストを抑える仕組みになっている。
したがって結論としては、いつでもカエドキプログラムは“使えなくはないが、積極的に選ぶべき選択肢ではない”と考えている。
短期的な安さだけで判断するのではなく、「自由に選べるかどうか」という視点で見ることが、スマホ選びにおいては重要になるだろう。





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